研究内容

top

  主な研究対象は、簡単に言うと、ゲーム理論をはじめとする経済学的アプローチによる経営上の意思決定問題の分析、です。

 企業が、競争環境の中で、どのようなビジネス戦略をとるべきかということを経済学の手法を用いて(数理モデルを使って)科学的に考えていきます。

 現在の具体的研究キーワードとしては、マーケティング(価格・品質戦略、ブランドロイヤルティ、製品差別化、製品ラインナップ、出店競争、市場参入など)、ネットワーク(ネットワーク形成、提携戦略、プラットフォーム、サプライチェーン など)、組織(組織管理、インセンティヴなど)などが挙げられます。

 研究スタンスは、完全な応用でも全くの基礎理論でもなくちょっと微妙です。「応用のための理論」を構築しようというのが現在の基本姿勢です。現実の経営の問題から面白そう(&分析できそう)なテーマを拾ってきますが、その分析はモデルを通じて理論的に行っていきます。そのことによって、ケース(事例)分析でもデータ(実証)分析でも見出せないような、何らかの戦略的示唆を得ることが目標となります。

具体的な研究紹介

top

 具体的な研究紹介として、当研究室内で生み出された研究成果のうち、論文が学会誌等のジャーナルに掲載されたものをリストアップするとともに、プレゼンテーションに使用した資料を添付しておきます。(ただし、論文審査の過程で分析の追加や削除を含む大幅な改訂が行われることもしばしばですので、研究によってはプレゼンテーション資料と出版された論文との間に内容の相違があります)

 分野の性格もあって、当研究室では教員と大学院生による共同研究のスタイルを推進しており、これらの研究はいずれもその成果として得られたものです。なお、リストはジャーナルへの採択順となっていますので、大学院生の年次順とは必ずしも一致していません。

 また、往々にして査読期間が長期に渡るため、論文が採択されるのは共同研究者が卒業後(就職後)となることが多いですが、研究そのものは大学院生時代に行われたものであることを念のためお断りしておきます。